品種情報
ニーズに応える多様な魅力 トルコギキョウ(ユーストマ)<1> -- (11/6/1号紙面掲載)
タキイ種苗
3品種ともに中生系一重咲き大輪種。強フリンジの花形が特徴。八重にはない派手さと、はじけるような花弁の形状美がある。輸送性でも、他社のフリンジ一重咲きと比較して飛躍的に向上している。
「ファルダ チェリー」は、シックで重厚感がある濃サーモン色。「ファルダ マンゴー」は、淡いアプリコット色で、濁りのない澄んだパステル調。「ファルダ レモン」は、透明感のあるレモンイエローで、蛍光灯によく映える花色。
なお、レモンは他の2品種に比べてやや樹勢が劣り、草丈の伸張性や茎の太りも劣るので、栽培場所や潅水を多めにするなどの栽培管理に配慮が必要。
ミヨシ
中晩生の濃桃/白の八重品種。
高温期の栽培でも比較的丈がとりやすいが、生育後半の花首の伸びに注意が必要。また、花は大きめで濃いパステルがはっきりしインパクトがあるが、色の安定度は高くないため、栽培時期により色流れや単色が出現することがある。
ミヨシ
「ロマンスグリーンネオ」は、中生の緑八重品種。
既存品種「ロマンスグリーン」よりもやや節間は伸びにくいが、比較的茎折れしにくく、分枝性が良い。そのため花芽は十分着くが、ブラインド性があるため、栽培時期には注意が必要。
横浜植木
ピンクフラッシュの八重品種。
大輪でボリューム感のある花を着ける。
早晩性は中生なので、比較的幅広い作型に対応可能。
伸びやすい草姿なので草丈は確保しやすいが、伸び過ぎには注意が必要。
横浜植木
中輪の白八重品種。
丸弁で花弁の重ねがきれいな花形。
枝数、花数共にとりやすく、ボリュームのある切花に仕上がる。
早晩性は中生で作型の対応性は高いが、抑制作ではややブラスチングの心配がある。