品種情報
各社おすすめ品種 ヒマワリ他 -- (10/10/15号紙面掲載)
サカタのタネ
無花粉高性一本立ち系。
発芽と生育のそろいが抜群で、日長の影響をほとんど受けず、年間を通して播種から55日前後で開花する日長中生品種。
止め葉が小さく、花弁に丸みがあり重ねがしっかりしているため、美しい切花スタイルでの出荷が可能。
花が上向きに開花するので、表情豊かなアレンジメントに好適。
サカタのタネ
高性ポンポン咲き品種。
ほうき立ちのまとまった草姿が特徴。
国内外で広く栽培されている「松本」シリーズと同程度のフザリウム耐病性を持ち、盆花シーズンの出荷が期待できる。
花中央の管状花から花粉が露出しないため、咲き進んでも花粉の黒ずみが目立たず、鑑賞期間が長い。
花の中心まで色が乗り、美しさが際立つ。
ムラカミシード
2009年デビューの「ジュエリー」シリーズの追加色。
晩生系の大輪種で、花色はピンク系のフラッシュタイプ。花弁は厚く花持ち良く、茎の硬さの評価が高い。丈の確保もしやすく、高温期の花弁枚数も安定。高冷地の7-9月出荷、中間地での6-10月出荷にお勧め。
抑制でやや花色が淡くなる傾向。
ムラカミシード
7月の展示会でNEWシリーズとしてデビュー。
「ジュエリー」シリーズの姉妹品種2色。
花弁数が二重で特徴があり、厚みは中くらいの大輪種。やや開花が早い中晩生タイプ。
ローズの花色は他社にはない特徴的な花色と評価される。
開花ぞろいが非常に良く、茎の硬さもあり、丈も十分とれる作りやすい品種。
カネコ種苗
中早生フリンジ咲きでボリューム感のあるアプリコット色の大輪八重品種。
草丈はやや低めで枝数は3-4本。
開花が進むにつれ花色が濃くなる。
半促成から季咲き栽培向き。
冬-早春出荷では花弁数が増え花が重くなるので、締めて作る必要がある。
葉先枯れの発生にも注意が必要。
カネコ種苗
白フリンジ咲きの中大輪八重品種。
草丈中程度で枝数は3-4本。
半促成から季咲き栽培向き。
花弁の硬さは普通。
春出荷の作型では花弁数が多く、ボリューム感のある花に仕上がる。
ロゼット性があるため、夏-秋に定植する作型では、種子冷とクーラー育苗または苗冷を組み合わせて育苗する必要がある。
福花園種苗
鮮やかな黄色のガクを持ち、真夏でもよく発色する。
ガク落ちはほぼなく、草丈は「キノブラン」より若干長い。
二番花の伸びは良く、茎は太い。
株あたりの切花本数は春定植で15-18本。
先端に近い枝の間伸びが少なく、花が密集して見えるので装飾時に空間を容易に埋めることができる。
福花園種苗
「ブルーファンタジア100」の枝変わり。
花色は濃青色で従来種より濃く、夏季の退色が少ない。
性質は「同100」に類似するが、やや晩生。
四季咲き性のため、冬季加温10℃以上で周年出荷可能。
定植後2-3年は据え置き栽培ができ、改植の手間が省略できる。
TSメリクロン
スターチスには珍しい赤オレンジ色の美花。
ステムはやや細めだが硬くしっかりしていて、枝ぶりも良く秀品率が極めて高い。
珍しい色目なので他の花と一緒にアレンジに使用しても良し、ドライにして楽しんでも良しと用途は多様。
「暖地向けオレンジ」のイチ押し品種。
TSメリクロン
草丈90-100cmとよく伸び、採花本数が多い多収性の傑作品種。
濃い紫ピンク色のブラシが大きくきれいに整うため、非常に見栄えが良い。
灰色カビ病に強い耐性を持ち、切花の性質が立性のため採花しやすい。
暖地向けの大有望品種。
ミヨシ
色褪せしにくい美しいガクを持ち、年内採花性に優れた暖地向き品種。
窒素系肥料が多いとややヒダが出やすくなるため、多肥栽培を避け追肥でコントロールする栽培に向く。
またスムーズな活着のため、定植前からの十分な遮光と潅水で地温を下げることも重要。